FIRE後に潤いある人生を目指せば目指すほど、サラリーマン時代とは目標や予定の立て方が真逆になってきました。
会社員時代に身につけた目標策定や計画立案のやり方が、そのままFIRE生活にも合うとは限りません。
今日は、僕がFIRE後に変えた目標や予定の立て方について綴ります。
FIRE前後での目標・予定の立て方の違い
会社員時代とFIRE後では、大きく3つの観点で目標や予定の立て方が変わりました。
それは、
①長期から短中期へ
②「計画の主役」が変わる
自分の空き時間(=主役)にやりたいことを詰め込む
→ やりたいこと(=主役)に自分の時間を使う
③経験の量から感動の質へ
それぞれを見ていきます。
FIRE後は「1年単位」で目標を考える
会社員時代とFIRE後では、目標の立て方も、重要視する管理単位も違ってきます。
会社員時代の目標設定と管理単位
会社員時代の目標策定手順は、長期目標から短中期目標を作ります。
例えば、会社の長期戦略やゴールとして「2030年に売上高●●を目指す」とか「店舗●●拠点に展開」といったものがあるとします。
それに向けて、途中経過として達成すべき「中期目標」が作られ、その中期目標を達成する「短期アクション計画」が作られます。
会社決算と結びつく「四半期」や「1年」といった単位で結果をレビューはしますが、よりプレッシャーがあるのは「月単位」です。目線は「月」に向かっていました。
FIRE生活での目標設定と管理単位
一方で僕のFIRE生活では「長期目標を定めない」と、あえてしています。
FIRE生活で、例えば「65歳で資産●●」とか「世界●●か国を旅する」といった長期目標を掲げて強くコミットすると、今度はその目標に縛られる可能性があります。
その結果、目標達成のために不本意な節約をしたり、数字を達成するために海外旅行を増やしたりすれば、せっかく得た自由や時間を逆に失いかねません。
誰のためでもない「自分の人生」では、自分の「心の平穏や精神の自由」を維持できるよう、そんな長期目標は意識的に外しています。
そしてFIRE生活では、「1年単位で4つのプロジェクトに取り組む」ことを心がけるようになりました。
「1年」という管理単位で、4つのプロジェクトを企画から実行まで費やせば、それなりの達成感を得られると思います。
時間も使い、メンタルもフィジカルも使い、3か月に1つ平均で達成感を味わえば、FIRE生活の弱点である「めりはりのなさ」もほどよく解消できます。
ただ、若くしてFIREした人には長期の計画やビジョンもあった方が良いのかもしれませんね。
FIRE生活での1年単位プロジェクトの狙い
この1年単位というやり方の狙いは、定期的に達成感を得ることだけではありません。
日々の穏やかな生活で感じる幸せ(Well-being)と、ときどき何かをやり遂げることで得る達成感(Hapiness)。その両方をFIRE生活のなかに作りたいと考えています。
目標を見失うことなく、かといって目標に縛られることもない。そんなバランスを取りたいと思っています。
Well-beingとHappinessについてはつい先日、この記事を書いて考えたところです。
以上が1点目の、長期目標を辞め、中短期(1年単位)に基づくFIRE後の目標の立て方への転換です。
FIRE後は「計画の主役」が変化する
2つ目は、「計画の主役」の変化です。
会社員時代は、まとまった休暇を取るのも簡単ではありませんでした。そのため、まず取れる休暇が決まり、そこにやりたかったことを詰め込んでいくことが多くなります。
もちろん、やりたいことのために休暇を取る場合もあります。それでも仕事との調整が必要なので、どうしても「取れる休暇」という枠のなかで予定を考えることになります。
FIRE後は、この順番が真逆になりました。
例えば、ある場所へ旅行したいと思えば、その土地について調べ、魅力を最も味わえる季節やイベントの時期を考えます。飛行機やホテル、レンタカーなどの価格も日によって変わるので、コストパフォーマンスの良いタイミングも考慮します。
つまり、会社員時代の「取れた休暇が主役」から、FIRE後は「旅先の魅力がベストになるタイミングが主役」へ変わったわけです。
経験の量より感動の質
3つ目は、経験の量から感動の質への転換です。
FIREで自由な時間が増えたからといって、経験の数を増やせばよいとは思っていません。せっかく時間を使うなら、そこから得られる感動をできるだけ大きくしたいと思うようになりました。
ただし、すべてを緻密に計画すればよいわけでもありません。
僕なりの工夫として始めたのが、「7割の緻密な計画と3割の余白」です。
旅行でも、行く場所ややることを100%決めてしまうと、計画に縛られてしまいます。それでは、偶然見つけた場所に立ち寄ったり、現地で気になったことを急遽やってみたりする余地がなくなります。
振り返ってみても、旅行先で強く記憶に残っている体験には、そんな偶然から生まれたものが少なくありません。
だから、ある程度は計画する。でも、少し余白も残しておく。その方が、結果として大きな感動に出会えるのではないかと思っています。
終わりに
「目標や予定の立て方」一つをとっても、会社員時代とFIRE後ではかなり違うことに気づきました。
今は1年単位で4つほどの個人的なプロジェクトに取り組みながら、日々の生活には余白も残すようにしています。
そして何より変わったのは、空いた時間にやりたいことを入れるのではなく、やりたいことを先に考え、そこに時間を使えるようになったことです。
FIRE生活では、「蓄財を、FIREで得た自由によって、感動に換える」ことを実践していきたいと思っています。
まだ試行錯誤の途中なので、今後も実際にやりながら考えていきます。
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